Essence of Europe
Pescara案内
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イタリア東南部Abruzzo(アブルッツォ)州の州都は山側にあるL'aquila(ラクイラ)
ですが、Pescaraはアドリア海沿いの海側中心都市です。
郊外に空港があり、Ryan AirやAlitaliaによって多くの欧州都市と結ばれている他、
ローマから高速を使って車で2時間程の利便さもあります。


駅から自慢のビーチへ続くCorso Umberto通り

Pescaraは小さな街で、電車の中央駅からまっすぐ海に延びる道Corso Umberto
を歩けば15分程で海岸に到達します。このUmberto通り沿いの特に駅から歩いて
右側がショッピング街でありレストランなども多い中心区域です。
他に海岸沿いのビーチエリア、Umberto通り沿いの駅から歩いて左側も街の賑わい
はありますし、自動車も多い大通りCorso Vittorio Emanuele IIを東へ歩いて
川を渡った右側にもレストランが集まる食べ物通りがあります。
しかし街の賑わいはこのあたりに集中しており、そこからの郊外は住宅地そして
山側は空港を挟んで農園地帯へと広がっていきます。

Abruzzo(アブルッツォ)は日本には観光地としての紹介は殆どされていないように
思われます。その理由は何でしょうか?これはイタリアには有名諸都市とその文化
観光遺産が山のようにあり、これらに比べて存在感が薄かった。そして交通の便が
悪く、山と丘が多く平野部が少ないので近代都市地域としての存在感も出せなかった。
これらの結果、観光誘致、現代文化と言うイタリアの売り物のどちらにも入れず
取り残されたように思えます。
しかし、こうして観光ずれの少ないのを特徴にして近年アルゴツーリズム(農園滞在
型旅行)などで存在感を発揮し始めました。又、自然が多く手つかずの状態は通常
の有名所を忙しく回るタイプトは異なる旅行を望む人にじわりと人気が浸透し始めて
います。
交通も高速とフライトが整い、今この地は先に欧米の旅行客に隠れた人気の地で
あり、地元の若者もこの地の隆盛と観光開拓等に動き始めています。

Pescaraはこういう動きの中心地の一つであり、足元の海は勿論、山側に
広がる自然を生かしたレジャー、農業体験、産物の展開が期待されます。
Pescaraとそこからの旅はいつの季節も素晴らしいと思いますが、やはり目的に
合わせて季節を選ばれる、或いは季節ごとに目標を持たれると良いでしょう。
この地は夏季は大変暑いのでビーチで海水浴や海関係を楽しむ、或いは山に入って
涼みながらの滞在型がお薦めです。春と秋はすばらしく、山や海の自然を目一杯
楽しむことができます。現地のツアー、或いは自分で車を借りたりの行動力を確保
した旅が楽しいでしょう。冬は思い切ってアペニン山脈最高峰あたりでのスキー
などもありますが、3000m級の山もある地なので安全確保には十分注意して
下さい。冬は丘をめぐって秋に取れたばかりのオリーブやワインを味わいながら
しっとりと歴史あるローマの裏側を見て回る旅とか冬のアドリア海を楽しむのも
オツなものかもしれません。


夏のアドリア海ビーチは海水浴客で賑わう



気持ち良いアドリア海の水辺を楽しめる


筆者のPescara滞在は僅か4日程で十分とは言えませんが、自分の足で歩いた街の
地図を Pescara地図 に搭載しました。この地図から連動して辿れますが、カフェを
含むレストラン情報は Pescaraレストラン で紹介しています。そしてショッピング関連
の情報を Pescaraショップ に掲載しました。

私はFrankfurt(フランクフルト)からRyan Air(ライアン航空)で来てレンタカー
を借りてPescaraはじめ東南イタリアをドライブしたのですが、この関連の記録は
東南イタリア訪問記 にありますので是非チェックください。

そしてこの 訪問記5章 にも出てきますが、当地名産品として友人Cさん一家が1900
年から作っている特産ワインを販売しています。Montepulciano(モンテプルチャ―ノ)
と言う土地特産の葡萄を使ったすばらしい赤ワインです。日本でも中々手に入らない
希少品をご好意の特別価格で販売していますので是非味わって下さい。
Cさんの農園はPescaraから山側へ車で1時間程入ったPOGGIOFIORITOと言う街にあり
ますが、Cさん一家はPescaraにお住まいです。車通勤です。勿論繁忙期には
POGGIOFIORITOのワイナリの方に詰めておいしいワイン作りに励まれます。
ご興味のある方は イタリアの友人からのワイン へどうぞ。


POGGIOFIORITOにあるCさんのワイン葡萄畑

                                                                                          ワイン紹介を見る


ワイン造りに向け葡萄を収穫するCさん父子


そして同じく 訪問記4章 にあるOlive Oil Museumの主宰する女性
Fさんの手作りになるエクストラバージン・オリーブオイル"Oropuro"もFさん
から仕入れさせてもらうことになりました。Fさんもやはり都会に住んでオリーブ
畑やミュージアムがあるBucchianicoと言う街(村?)迄通っています。しかし彼女
が拠点とするのはPescaraでなく少しだけ山側に入ったChietiという街です。Fさん
は日本の皆さんにオリーブオイルの良さを是非知って頂きたいとNackle(ナックル、
瓶の首にかけるご挨拶状です)をわざわざ作って懸けた上で輸出して頂けることに
なりました。ご興味のある方は オリーブオイル販売サイト へどうぞ。



BucchianicoにあるFさんのオリーブ畑

                                                                                          オリーブオイル販売サイトを見る


2012年獲れたてのオリーブだけを搾ったオイルが直送された




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