Essence of Europe
Lecce案内
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筆者のLecce滞在は僅か3日程で十分とは言えませんが、自分の足で歩いた街の
地図を Lecce地図 に搭載しました。この地図から連動して辿れますが、カフェを
含むレストラン情報は Lecceレストラン で紹介しています。そしてショッピング関連
の情報を Lecceショップ に掲載しました。

Piazza S.Oronzo

Lecceの旧市街は大きな通りに囲まれた円状ですが、このほぼ中心で実際の
賑わいの中心にもなっているのがこのPiazza S.Oronzo(サントロンツォ広場)
です。ここにはAnfiteatro Romano(ローマ時代の円形劇場)と高い円柱が
聳えています。
この円柱の上にはS.Oronzo(聖オロンツォ)の像が飾られています。これには
謂われがあり、元々この円柱はBrindisiにあったAppia街道の終点のシンボル
として2本立っていました。しかし1656年、当時の疫病回避に尽くしたLecceの
S.Oronzo(聖オロンツォ)に感謝してBrindisiからLecceに寄贈されました。
従ってこの円柱はBrindisiに残るものとペアを為します。
(詳細は Brindisi案内 をご覧ください)

この広場から東西に延びる道がLecceのメインストリートと思っていいでしょう。
先ず東へはVia S.Trinchese(サン・トリンケーぜ通り)が走っています。
この通りは広場から暫くは歩行者天国的な雰囲気で道の両側に色々な店も並んで
いますが、Piazza Mazzini(マッツィーニ広場)を超えるあたりからは新市街へ
と変わり、商用ビルが増え地元住民の方の生活圏の雰囲気になります。
一方西へはVia Vittorino Emanuelle(エマニュエル通り)が延びていますが、
このあたりは街の城門を出る迄観光地的な雰囲気で教会やお土産関係の店もひし
めいています。エマニュエル通りから南側、駅と挟まれた地区は歴史を感じさせる
ブロンズの街と呼ばれる旧市街です。散策すると独特の色合いの街を楽しみながら
南イタリアの古い街での小さな発見もあるでしょう。

Basilica di Santa Croce(サンタクローチェ教会)、Palazzo Adorno
(アドルノ宮殿)、Duomo(ドウーモ)とPiazza Duomo(ドウーモ広場)、Teatro
Romano(ローマ劇場)などLecceの見所と言われる歴史ある見事な建物も数多く
この広場周りに集まっています。


円柱の聳える街の中心Piazza S.Oronzo(サントロンツォ広場)
円柱の向こうが円形劇場で広場から東西にメインストリートが延びる




散策が楽しいバロックとブロンズの街



del Santi Niccolo e Cataldoと
Convento degli Olivetani

Piazza S.Oronzo(サントロンツオ広場)の周辺に多くの名所が集まっています
が、もう一つやや離れた所に外せない名所がありました。筆者は丸一日歩き回って
やっと気がついたのですが、ハイシーズンにも拘わらず街中と比べ人は少なく、
しかしその落ち着いた雰囲気と教会、墓地は一見に値しますので以下にご案内しま
しょう。
エマニュエル通りにあるPiazza Duomo(ドウーモ広場)の前の通りVia Giuseppe
Palmieriを進むとナポリ門と呼ばれるゲート(城門)に着きます。ここから斜め右、
方角として北に進むと門があり、静かな並木道が続く敷地に入ります。その奥、行
き止まりにあるのが郊外にある名所Chiesa del Santi Niccolo e CataldoとConvento
degli Olivetaniです。
教会は外側の彫刻を施した建物そして内部の作りや壁画、模様も大変立派です。
付随する修道院も回廊や中庭はこの地域でよく見られる構造ですが12世紀に建立
されて以来様々な歴史を積んでおり、一見に値します。
この教会と修道院に付随して公営の墓地があります。普通の住民の方の墓地を見学
する機会は珍しいので少し散策しました。頑丈な石造り館を構える立派なものから
質素な墓石のみのもの迄バラエティに富んでいますが家族を大切にするイタリアだ
けに故人への想いがこもった雰囲気で沢山の花も飾られていました。


Chiesa del Santi Niccolo e Cataldo(教会)と
Convento degli Olivetani(修道院)への入り口ゲート


Chiesa del Santi Niccolo e Cataldo教会外観
堂々たる作りと凝った装飾彫刻が印象的である


Chiesa del Santi Niccolo e Cataldo教会内部


Convento degli Olivetani修道院の中庭と回廊


教会、修道院に付随する公営墓地、かなり大規模である

Lecceのホテル

Lecceのホテルの総合案内はしません(より適したサイトがあります)が筆者が
実際に泊ったホテルとその関連ホテルについては参考に書いておきます。
筆者が泊ったホテルはPiazza S.Oronzo(サントロンツォ広場)から東へ延びる
Via S.Trinchese(サン・トリンケーぜ通り)をまっすぐ行った所、もう新市街
かなと言う領域にあります。名前はHotel Presidentです。
このホテルは大きな通り沿いにあり、5階以上ある大型ビルのホテルなので観光
バスでのツアー団体客等が多いようです。駐車場も窮屈ながら地下に備わってい
て、鍵を預けるタイプです。

南イタリアではこのタイプの駐車が多いので少し説明しますと、要は2重(場合に
より3重)に駐車させます。そうすると最初に駐車した車は出せませんので、2重
(3重)の外側の車はキーを係に預けておき、必要に応じて係が外側の車を動かし
て駐車をコントロールします。
キーを預けるので少し心配になりますが、ホテルではフロント経由で預ければ問題
ありません。街の駐車場はうろうろ空きを探していると係と思われる人が近づいて
来ます。まあ、車はナンバーがしっかり管理されていますので車ごとやられる可能
性は殆ど無いでしょう。車内に貴重品を残さないようにするのは勿論です。

さてこのホテルの設備はやや古目ですが一応何とか我慢できる範囲でしょう。朝食
やレストランも欧米の団体客がアクセプトできる標準ではあります。割合ゆったり
していて広さから考えると割安かもしれません。価格も通常100Euro以下でOKです。
又中心地サントロンツォ広場エリアには徒歩10-15分とやや離れていますが、とに
かくホテル前のまっすぐ行けば着くのでそう気にはなりませんでした。

ところでこのホテルには兄弟ホテルがあります。同じ会社が経営する3ホテルがあ
り、このHotel Presidentは”大型、新市街、ベーシック”と言う範疇ですが、他に
”高級、サントロンツォ広場に至近、クラッシック”での範疇ではRisorgimento
ResortHotelを、”中型、郊外、デザイン・ブティック”での範疇ではEOS Hotelを
持っています。
Risorgimento Resortは一等地の伝統ある建物にある高級ホテルで設備、サービス共
一級のようです。価格がこの地としては高い100-200Euroクラスですが、一般に当地
は安いので絶対値としては納得できる範囲と思います。
一方EOS Hotelは場所がサントロンツォ広場エリアには15-20分程とやや遠い郊外エリ
アに近い場所ですが、最新設備のデザイン、ブティックホテルで、現代的な新しい
ホテルを好まれる方には居心地は良さそうです。価格的にはPresidentと同等の100
ユーロ以下です。

以下にこれら3タイプのホテルのサイトを記しておきます。
  Hotel President 
  Risorgimento Resort Hotel
  EOS Hotel


現代風のデザイン、ブティックホテルEOS Hotel





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