Essence of Europe
Pamplona案内
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筆者のPamplona滞在は僅か3日程で十分とは言えませんが、自分の足で歩いた街の
地図を Pamplona地図 に搭載しました。この地図から連動して辿れますが、カフェを
含むレストラン情報は Pamplonaレストラン で紹介しています。そしてショッピング関連
の情報を Pamplonaショップ に掲載しました。

Information、カスティーリョ広場、闘牛場

パンプロ―ナは牛追い祭で有名な街であり、牛追い祭が有名になったのはこの地を
愛して小説にも書いたヘミングウェイに依ると言う。この祭は7月上旬に行われて
将に熱狂と情熱のスペインの顔を見せるようですが、筆者が訪れた5月末はまだ静
かで長閑な街の顔でした。
牛追い祭での追い込み通路はアルが川河畔から市庁舎前広場を通りカスティーリョ
広場すぐ横のESTAFETA通りから闘牛場へとなだれ込むようです。
このカスティーリョ広場と闘牛場からの道が交差する場所に牛追い祭をテーマにし
た金属彫像があって、その斜め前に街の案内情報を提供するインフォーメーション
センターがあります。ここで情報を色々仕入れてから動くと良いでしょう。


Castillo広場と闘牛場からの道の交点にある像




牛追い祭の彫像斜め前にあるインフォーメーション



カスティーリョ広場は街の中心です。ここにはヘミングウェイが通って小説『日はまた昇る』
にも登場する有名なカフェがありますが、広場に面しては他にも色々なカフェが並
んでおり、おそらくクリスマス等にはここに市(マーケット)が立つのでしょう。
この広場景色を見て、どこかで見た風景だなあと思い出していたら2年程前のドイ
ツ滞在時に旅行で行ったフランスのツールーズの街の広場でした。地図をよく見る
と400Km位でした。ボルドー迄は300Kmですし、ピレネー山脈があるとか、
国が違うことでかなり違う場所の印象がありますが実際はフランス西部の都市との
共通性は結構ありそうです。
闘牛場はイベントがある時は熱狂するのでしょうが、筆者が訪ねたような普段の時
はひっそりと佇んでいました。


Castillo広場、一番奥が有名なカフェIruna




普段はひっそり佇む闘牛場



さてこの牛追い祭の際の通路であるESTAFETA通りがこの街の中心通りの一つです。
この通りには何と言ってもピンチョスを多彩に安く出している店がありますから、
これは祭でなくても賑やかな飲み屋街なのです。
他にも土産物は勿論、ちょっと怪しげな店とかが軒を並べています。勿論怪しげと
言うのもかなり独自性があって正体が掴みきれない楽しさがあると言う意味です。
例えばOLENTZEROなどと書いた店は、これがナバラ独自のクリスマス向け
プレゼンター、つまりサンタクロース相当の方であると知らないとかなり怪しげに
見えますね。まあ、そうわかってもクリスマス以外にもこのテーマで売っているの
か?とか色々ぎもんと興味が尽きません。こういうように、冷やかす或いは冷やか
されるのにも向いている観光街らしい通りです。



街のメインストリートESTAFETAの雰囲気




豊富なピンチョスを揃えるESTAFETA通りの飲み屋




通りにはちょっと怪しげ(で楽しげ)な店も。クリスマス向け?



市庁舎から美術館、カテドラル

牛追い祭りの通路、開催中心地になるのは勿論、市庁舎が色々な街の行事の中心に
なるのは間違いありません。これは中々味わいのある建物で、昔のバロック様式を
再現しています。この前の市庁舎前広場がイベントの中心です。
ここから北へ向かってアルガ川に出ようとするとナバラ美術館があり、一方東に向
かってアルが川に出ようとすると上り坂の道になり突き当たりがカテドラルです。
このカテドラルは建物も古く、内部も中世に君臨したナバラ王国の歴史を彷彿とさ
せる雰囲気に満ちています。カテドラル迄足を延ばした時はもう少しだけ歩いて川
に面した眺望台へ出てください。丁度川が折れ曲がる地点で両方への展望が開けて
大変リラックスできる所です。ここに有名なカフェレストランもあります。
ナバラ美術館とカテドラルの2つを併せてナバラ王国の歴史を辿る格好の材料と言え
ます。日本にはあまり知られざる王国の歴史に浸れそうです。
この市庁舎のすぐ傍にはサラサーテミュージアムもあります。サラサーテはここパ
ンプローナ出身の音楽家だったんですね。どうも遥か昔に音楽の時間に習ったチゴ
イネルワイゼンくらいしか頭に浮かびませんが(曲はぼんやり・・・)、音楽の好
きな方や彼のファンにとっては特別なミュージアムでしょう。


バロック様式で隅々迄雰囲気溢れる市庁舎と広場




歴史を刻んできたカテドラル



カテドラルから市庁舎に続く道も両側に店が色々あります。お土産屋さんなどが多
く、例えば牛追いの地ですからBullの模様のTシャツなどが売られています。
面白い記念品かもしれません。


Bullの土産Tシャツ屋さん、記念撮影可



市庁舎、カスティーリョ広場の西側

市庁舎とカスティーリョ広場の西側は賑やかながら落ち着いた店の並びで当地の特
産品の食品やワインなどを売る店が軒を連ねます。広場すぐ西側を並行に走るPOZO
BLANCO COMEDIAS通り、広場からかなり離れてそれと平行に走るSAN MIGUEL通り、
そしてこれらを東西でつなぐSAN ANTON通りとSAN NICOLAS通り、これらが代表的な
通りになっており、主な店やレストラン、飲み屋を見つけられます。
逆に言うとこれらの通りが旧市街を為す古い建物や特徴ある商品を売る店が集まる
通りであり、極めてコンパクトに集まっているとも言えます。
ショップの紹介 もこの界隈からが多くなっています。



カスティーリョ広場から西の通りの一つSAN NICOLAS




カスティーリョ広場から南へ

最後にカスティーリョ広場から南の方ですが、広場のど真ん中を南に出るとCARLOS III
通りでこれは最初に述べた牛追いの彫像とインフォーメーションへ出ます。ここは
ゆったりした大通りで、ブランド物の店なだが並びます。
もう一つ東にSAN IGNACIO通りへ出る出口がありますが、これを出たすぐの所にある
のがPALACIO DE NAVARRAです。つまりナバラ王宮で、現在はナバラ州の行政府として
使われているようで、外から立派な建物とこれもかなり緑豊かな庭園を眺めるだけです。



カスティーリョ広場からすぐのPALACIO DE NAVARRA

実は昔の王宮はこのパンプロ―ナから南へ40Km下がったOlite(オリテ)の街にも
あって、ここが面白い観光向けのお城だとわかりました。 訪問記 に記しましたが、
実はここへはそうとは知らずにワイナリの仕入れに行ったのです。おまけにもう一
つのワイナリを探して迷ってサングエサ迄行ってしまう話が同じ 訪問記 にあります
が、ここもナバラ王族ゆかりの地でやはり観光地だそうです。そう言えば迷い込ん
だ街が古い威厳に満ちている感じが印象的だったのですが、その時はワイナリの場
所探しに気を取られてそれどころでは無かったのです。

さてSAN IGNACIO通りを更に南に下がるとPlaza Principe de Vianaと名付けられた
広場に着きますが、広場と言っても実際は自動車の流れを捌く大きなRun Aboutの
ようなもので、信号はありますがこの都市の自動車フローを制御する広場です。
この広場のすぐ近くにバスターミナルもあり、交通制御の要です。
街はこのあたり迄が商業地域でお店やレストランが点在しますがここを東西、南に
外れると住宅地や緑地となってしまいます。



交通の要Plaza Principe de Viana



パンプロ-ナ郊外、ナバラ観光

さて訪問記でワイナリを訪ねたOlite(オリテ)と翌日SAN MARTINのワイナリを
訪ねて迷い込んだサングエサ、そしてその極く近くにあるフランシスコ・ザビエル
の居城。偶然にもこのパンプロ―ナ郊外の観光地を訪ねて歩くようなワイナリ訪問
の旅でした。もう少し前にこういう情報に気がつけば短い時間の中でもひょっとし
て上記のどこかに立ち寄れたかもしれません。
こういう事が無いように例えば次の ナバラ旅行サイト をご覧頂くといいでしょう。
ここで例えばArt and Cultureをクリックして頂くと上記のOlite,Sanguesa,
などがOld Townとして登録されている事がわかります。
筆者の反省ですが、皆様はせっかく車を借りたならこういう下調べを十分やって、
フルに旅行を満喫ください。





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