Essence of Europe
Logrono案内
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ログロ-二ョはリオハ州(正確にはラ・リオハ)の州都です。ここは所謂広義のバ
スクにも入っておらず、そこに連接する土地ですが勿論バスクの盛衰と深い関わり
のある歴史を持っています。特に恵まれた土壌や気候などの自然環境が古くからの
伝統やフランスボルドーの葡萄病による人材流入などの社会環境と相俟って19世
紀から急速に発展した名産品ワインで世界に名を馳せています。
もう一つはEl Camino de Santiago(サンティアゴの道)と呼ばれて日本でも或る
程度知られている巡礼路の途上都市として知られています。

こういう背景からか、一応観光都市ではあるのでしょうが、意外と覚めた面が感じ
られ、何が何でも観光客をと言う姿勢よりもワインを楽しみ巡礼を務める人それぞ
れが通過する伝統の地と言う感じがします。
いわゆる旧市街も大変コンパクトで、旧市街を出るとそこはもう自然に満ちたエブ
ロ川です。巡礼路を走破しなくてもこういう自然に浸るのは精神を癒す良い方法か
もしれません。


旧市街を抜けるとすぐにエブロ川です




滔々と続く自然に満ちた川



筆者のLogrono滞在は僅か3日程で十分とは言えませんが、自分の足で歩いた街の
地図を Logrono地図 に搭載しました。この地図から連動して辿れますが、カフェを
含むレストラン情報は Logronoレストラン で紹介しています。そしてショッピング関連
の情報を Logronoショップ に掲載しました。

さてそれでは旧市街を中心に簡単にご紹介をします。大変コンパクトなのでこのよ
うな解説も無しに自分で街を歩くだけで同程度の情報は得られそうです。

Information,Portales通り、カテドラル

街のインフォーメーションはPlaza ALFEREZ PROVISIONALに面してあります。と言っても
中々わかり難いのですが、結局旧市街にどう入るかです。これは大雑把に言うと
GRAN VIA REY DON JUAN CARLOS Iという大層な名前の大通りとエブロ川に挟まれた
地域が旧市街と思えばいいので、その位置関係を意識しながら大通りを越えて川の
方へ向かえばいいのです。大通りを越えても越えなくてもカテドラルはどこだ?と
聞くのが聞かれた方は一番答えやすいでしょう。カテドラル迄辿りつけばこの前の
通りが街の、そして旧市街の最も華やかなメインストリートPortales(ポルタレス)
通りです。逆にこれを西にずっと進んだ端がインフォーメーションです。


インフォーメーション



コンパクトな街とは言え、インフォーメーションはやはり重要です。勿論この街の
色々な情報もありますし、周囲の街や自然、遺跡、観光資源などの情報も遠くでは
得られず、こういう所でこそ得られる情報も多いので。筆者の場合はここでワイン
の首都Haro(ア―ロ―)を発見して最後の宿泊を大都市ビルバオからア―ロ―
に変更しました。 ア―ロ―案内 も作りましたのでご覧ください。

さてインフォーメーションとカテドラルを結ぶポルタレス通りにかなり代表的な店
が集中しています。 ショップ編 で紹介しているお店も半分程度はこの通りに面して
います。
カテドラルは中々立派な建物ですがこの街がサンティアゴ巡礼の途上都市となって
いるので巡礼者の参拝も多いとのことです。カテドラル前にはPlaza del Mercado
(メルカード広場)が広がっており、合わせて街のシンボルプレイスと言えます。


メインストリート、ポルタレス通り




巡礼者の参拝も多いカテドラル



LAUREL通りとSAN AUGUSTIN通り

昼の主役がポルタレス通りだとすると夜の主役はこれと並行して走る飲み屋街の2
つの通り、LAUREL通りとSAN AUGUSTIN通りです。
リオハは名立たるワインの産地でその州都ですからワインを楽しめる通りが無い訳
はありません。夕方からぼつぼつと人は集まりますが、本当にエンジンがかかるの
は10時を過ぎてから。レストラン編で紹介したしっかりした正当派レストランも
ありますが、立ち飲みちょい飲みのカジュアルタイプ、バルと言うのでしょうか、
それも一杯あってワインとお喋りを楽しみながら夜が更けて行きます。
せめて英語ででも話してもらえるとこういう輪の中に入ってスペインの人と直接
会話して情報交換して楽しいだろうと思いますが、やっぱりここはスペイン語が話
せないとダメですね。勿論英語を話せるスペイン人も多いでしょうが、折角リラッ
クスして飲んでいるのにわざわざ英語をしゃべる気はしないのは逆に日本で我々が
飲んでいる時に外人が来てもわざわざ英語に変える気はしないのと同じでしょう。
しかし、一人で或いはグループでだけ飲んで気分を味わうのはOKです。そういう
スペイン人も一杯居てそれがバルの良さですから、とにかくこれらの通りへワイン
と雰囲気には浸りに行くのがリオハの州都で是非経験すべき事でしょう。


夜の主役Laurel通り




盛り上がるバルの人々




夫婦での演奏も雰囲気に花を添える




SAN JUAN通りとその周辺

さて夜の主役にもう一つ通りがあります。それはSAN JUAN通りでカテドラルのすぐ前、
土産物屋のEl Plus Ultraの角を入ります。MURO del CARMEN通りからも入れて
ここにはこの通り全体の案内図があります。これを見るとやはり飲み屋も多くて
Laurel,SAN AUGUSTINと同じような感じかな?とも思いますが
こちらの方がまだおとなしい感じはします。それは本屋に代表されるような普通の
店も混じっているせいでしょうか。それから案内を見る限りペンションと呼ばれる
宿舎も多くあります。これがどんなものかわかりませんが巡礼の人のための質素な
宿ではないかと思われます。巡礼でなくても滞在を安くするには利用価値があるか
もしれません。
筆者は時間の関係で夜のこの通りを体験できなかったのですが、時間の余裕があれ
ば行ってみたい場所でした。


SAN JUAN通りと案内看板



SAN JUAN通りは旧市街の東端にあります。このあたりは大きな公園である
ESPOLON(エスポロン)公園とか高校、更に市役所と公共建築が多くなります。
SAN JUAN通りとこれらを隔てる道がMURO FRANCISCO DE LA MATA
とかMURO DEL CARMENなどMUROが称せられるので何故かな?と疑問が湧きます。
通常は通りはCalle(略してC.)なのですが。MUROを引くとWALL、壁とあります。
WALLは壁と行っても家の壁よりやはり城壁に近いイメージなので、嘗ての街の
城壁がこのあたりにあったのではないか?と勝手に推測しました。


街の憩いの場所エスポロン公園



こういう環境ですからこのあたりは地元の人が憩う場でもあるようで、MUROには
カフェなどが色々あって昼間に休む場所としては良さそうです。


MURO...とつく通り沿いはカフェが多い
























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